一人前の営業って?
「D. まだ一人前になったと思っていない」が58%で圧倒的に多く、次いで「C.5年以上かかった」と「B.3年ぐらいかかった」がそれぞれ20%弱と、ほぼ同数でした。
平均年齢の若い企業ほど「D. まだ一人前になっていない」が多かったのは当然ですが、特徴的だったのは、経営者・役職者向けの勉強会でも、Dの回答が50%を切ることがなかったことでした。
この設問のねらい
少し逆説的ですが、この設問のねらいは、「自分は営業として一人前と言えるだろうか?」という振り返りと、さらに「じゃあ"一人前の営業"って、どんな営業だろう?」という問題意識を持ってもらうことです。
これは深く考えると、営業の仕事とは何か?、営業の果たすべき役割とは何か?という問いに発展すると思うのですが、言ってみれば営業としての仕事観やプロ意識についての質問です。
そういう意味では、自分の目指す営業像や果たすべき役割について、基準を高い所に置いている方ほど、「D. まだ一人前になったと思っていない」と答えるでしょうし、平均点を取れればまあ一人前、という方なら「何年ぐらいでなれた」と答え易い、ということもあると予想していました。これは回答者の方のコメントに良く現れていると思います。
石原明の視点

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この設問に対するアンケートの集計結果とコメントの内容は、今回の設問の中で一番意外な感じでした。
自由記入欄にコメントを下さったのが、Dの方が多かったせいもあるのですが、一番意外だった点は、“一人前になる”という発想があまりない様に感じられたことです。理由を色々考えたんですが、おそらく、自分なりに考えた仕事の完成図画見えていないからではないかと思いました。
自分はどうだったかなぁ~と、考えてみたんですが、まずどんな人に会っても売れる様になるまでにこれくらいの期間でなろうと決めて営業の仕事に臨んでいたと思います。それから、毎月売り上げが達成できたらいいなという目標の他に、途切れずに見込み客が現れて売れ続けるようになるまでに、ということはずっと仕事がやれるようになりまでに、最低でも何年くらいでなろうとかという目標を持っていました。
もし、このアンケートを見てそういった自分なりの目標を立てていないと思った方はぜひ自分の目指す一人前の姿とそうなるまでの期間を考えてみたらどうでしょうか?
あと、感じたのは、特に中小企業の場合ですが、一度営業の仕事に就いたらなかなか他の部署に移動できないから一人前になってしまうと努力する場所がなくなってしまうと考えてコメントしていた方もいたのではないかと思います。これは、今度は組織の問題になりますが、早く営業の仕事を制覇して次はマネージャーにとか、管理者になどと、キャリアパスみたいなものを提示してあげると良いと思います。きっと、人材の停滞がなくなると思います。



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